ダークソウル3はシリーズで最も難しいと思ってたなら、実はランキング下位の作品です。
「ソウルシリーズは全部難しい」と一括りにされがちですが、実際は作品ごとに難易度の質がまったく異なります。まずは難易度の全体像を把握しておきましょう。
下の表は、道中の攻略難易度・ボス難易度・総合難易度の3軸でランク付けしたものです。点数は10点満点で、高いほど難しいことを意味します。
| 順位 | タイトル | 道中難易度 | ボス難易度 | 総合難易度 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | SEKIRO | ★★☆☆☆☆☆☆☆☆ | ★★★★★★★★★★ | ★★★★★★★★★☆ |
| 2位 | エルデンリング | ★★★★☆☆☆☆☆☆ | ★★★★★★★★★☆ | ★★★★★★★★☆☆ |
| 3位 | ダークソウル2 | ★★★★★★★★☆☆ | ★★★☆☆☆☆☆☆☆ | ★★★★★★☆☆☆☆ |
| 4位 | ブラッドボーン | ★★★★★☆☆☆☆☆ | ★★★★★★★☆☆☆ | ★★★★★★☆☆☆☆ |
| 5位 | ダークソウル1 | ★★★★★★☆☆☆☆ | ★★★★★★☆☆☆☆ | ★★★★★★☆☆☆☆ |
| 6位 | ダークソウル3 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆ | ★★★★★★☆☆☆☆ | ★★★★★☆☆☆☆☆ |
| 7位 | デモンズソウル | ★★★★★★☆☆☆☆ | ★★★★☆☆☆☆☆☆ | ★★★★☆☆☆☆☆☆ |
この表で見えてくる重要な事実は、「シリーズで最も難しい」と多くの人が挙げるSEKIROは、道中の難易度がむしろ低い一方で、ボスの難しさが飛び抜けているという点です。
また、ダークソウル3は道中とボス双方で見ると実はシリーズで最も取っつきやすい部類に入ります。「ダークソウル3から始めて正解だった」という声が多い理由は、この数値にはっきりと表れているといえます。
つまりランキングは総合値で決まるということですね。
全作品に共通する「死にゲー」の仕組みを理解していないと、どの作品から始めても挫折する可能性が高まります。まずここを押さえることが基本です。
ソウルシリーズが難しいといわれる根本的な理由は、以下の共通仕様にあります。
これらの仕様は、1997年発売の『キングスフィールド』を起源とするフロムソフトウェアの哲学から来ています。失敗に対してペナルティを与え、それを克服することで達成感を最大化するという設計思想です。
ゲームとして「理不尽」なのではなく、死から学ぶことが前提のシステムだということが重要です。この仕様を許容できる心構えがあれば、難易度の高さは克服できます。
ただし、ダークソウル2だけはこの共通システムの上に独自の「亡者化」が加わり、死ぬたびに最大HPが減少する仕様(上限50%まで低下)が存在します。これが他作品と比べて独特の「理不尽感」を生む一因です。
ゲームの理解が深まると、難易度は下がります。これが条件です。
フロムゲーで一番難しいのはSEKIROという意見が最多派です。ゲーム情報サイトIGNの調査でも1位に輝いています。ただし、その難しさの性質は他作品とは根本的に異なります。
他のソウルシリーズはレベルを上げて「ゴリ押し」する道が残されています。装備を強化すれば、プレイヤースキルが低くてもある程度クリアに近づける設計です。
SEKIROは違います。レベルアップの概念がほぼなく、「弾き(パリィ)」と「見切り(ステップ回避)」を精確に行わなければボス戦を突破できません。相手の攻撃パターンを完全に暗記して反応する、いわば格闘ゲームに近い要素が求められます。
特に序盤の鬼門が「葦名弦一郎」です。ゲームを始めて間もないタイミングで登場するにもかかわらず、3形態に変化しながら猛攻を仕掛けてきます。「序盤の弦一郎で挫折して辞めた」というプレイヤーが後を絶たないほど、この一戦が大きな壁になっています。
難しすぎて手が出ないという人も多いですが、SEKIROはボスの攻撃に「必ず対処法がある」という公正な設計が徹底されています。理不尽な要素が少なく、上達すれば確実にクリアできるゲームです。2周目では驚くほど楽になるという声が多いのも、この成長実感の大きさを物語っています。
SEKIROは初心者向けではありません。ただし、諦めなければ必ずクリアできます。
参考:SEKIRO難易度の詳細解説はこちら。序盤の鬼門ボスの攻略法や難易度上昇の方法も掲載。
【SEKIRO】難易度は難しい?死にゲー?難易度の変更方法も解説 – kamigame
エルデンリングのクリア率はシリーズ中でおそらく最も高い作品です。それはオープンワールド設計によるもので、特定のボスで詰まっても他のエリアへ移動してレベルを上げ、回り道で攻略できる柔軟性があるためです。
しかし、特定のボスに限定すると話は一変します。
エルデンリングの公式統計(2023年時点)によると、全プレイヤーの累計死亡数は90億回以上に達しています。そのうち最も多く挑まれたボスは「ミケラの刃、マレニア」で、その挑戦回数は3億2900万回以上という途方もない数です。ソウルシリーズ全体を通じても、これほど多くの挑戦回数を記録したボスは他にいません。
マレニアが難しい理由は、通常攻撃の一部に「ヘルスドレイン(吸血)」が付いており、こちらが回避を成功させてもゲージが回復するという仕様にあります。防御的な立ち回りが得意なプレイヤーほど苦戦しやすい構造で、ソウルシリーズ全作品のボスの中でも別格の強さといえます。
意外ですね。「エルデンリングは簡単」とは言い切れないということです。
一方で「約束の王ラダーン」も猛者揃いのエルデンリングのボスの中で突出した強さを誇ります。これら2体を除けば、オープンワールドならではの自由な攻略ルートのおかげで、多くのプレイヤーがラスボスまで到達しやすい作りになっています。
参考:エルデンリングの死亡数データと各ボスの挑戦回数の詳細はこちら。
『エルデンリング』全プレイヤーの累計死亡数は90億以上 – でんファミニコゲーマー
ソウルシリーズの中でも一際異色の立ち位置にあるダークソウル2には、他作品には存在しない「敏捷(ADP)」というステータスがあります。これを知らないまま進めると、異常な難易度を感じる一因になります。
敏捷を上げないと、ローリング(回避)時の無敵フレームが非常に短い状態でゲームが始まります。つまり、他のソウルシリーズで身につけた「ローリングで避ける」感覚がほとんど通用しないのです。攻撃を回避しようとしてもヒットする、なぜか食らう、という感覚が序盤から続くため、プレイヤーはゲームのせいではなく自分のプレイがおかしいと思い込みがちです。
さらに、道中の雑魚敵はプレイヤーを遠くまで追いかけ、ボス部屋入室時の無敵時間も短いため、ボス前の敵を全滅させないと安全にボスへ挑めない場面も多くあります。
ただし、ボス単体の難易度はシリーズの中でも低い部類です。道中とボスで難易度の方向性が正反対という非常に個性的な作品です。
ダークソウル2だけが理不尽に感じる場合、ADP不足が原因の可能性が高いです。ADPを最低20まで上げることが条件です。
初心者にはダークソウル1から始めるべきという意見が根強くありますが、実際にそれが最善かというと、必ずしもそうではありません。この点は検索上位の記事があまり踏み込まない独自の視点として取り上げる価値があります。
難易度と「挫折しにくさ」は別物です。これが重要な視点です。
ダークソウル1はシリーズの原点として世界観の深みや完成度が高い名作ですが、篝火(チェックポイント)のワープ機能が中盤まで使えない、マップ構造がやや難解でどこへ行けばよいか迷いやすい、という特性があります。純粋な難易度としては中程度でも、「迷い」と「不便さ」が挫折を招きやすい側面があります。
初心者に特に推されることが多いダークソウル3は、道中のナビゲーションが比較的わかりやすく、操作レスポンスもシリーズ最高レベルに改善されています。詰まりやすいのはボス戦であり、ボスの弱点を覚えれば突破できる設計です。
エルデンリングをあえて最初に選ぶ選択肢も有効です。オープンワールドによって「詰まったら別の場所へ行ける」という自由度の高さは、初心者が挫折しにくい最大の理由になります。PSNのトロフィーデータから推定するとエルデンリングのラスボスクリア率は35〜38%程度とされており、ソウルシリーズ全体の中でもクリア到達者の割合が高い作品といえます。
| 作品 | 初心者向けポイント | 注意点 |
|---|---|---|
| ダークソウル3 | 操作感が快適・道中が親切な設計 | ボスが手強め |
| エルデンリング | 迂回攻略が可能・挫折しにくい | マレニア等の極端な強ボスが存在 |
| デモンズソウル | ステージ制で区切りが明確 | 序盤(ファランクス撃破まで)の道中が長い |
| SEKIRO | ボスに公正な攻略法がある | 弾きを覚えるまで非常に難しい |
重要なのは「自分がどういうゲーム体験を求めているか」です。世界観やストーリーを深く味わいたいならダークソウル1・3が適しており、アクションの爽快感や成長実感を優先するならSEKIROやエルデンリングが合いやすいです。
難易度だけで選ぶより、自分の好みで選ぶのが一番です。
参考:各ソウルシリーズの特徴とプレイ順おすすめをまとめたガイド。
ソウルシリーズをプレイする順番おすすめ【最新版】 – Polo Game