緑の丘の赤い屋根の歌詞が伝える戦後孤児の魂

「緑の丘の赤い屋根」から始まる「とんがり帽子」。童謡として親しまれているこの曲に、なぜ戦争孤児の深い悲しみと希望が込められているのか、ご存じですか?

緑の丘の赤い屋根の歌詞が映す戦後の光と影

「とんがり帽子」は、実は孤児たちの切実なサバイバルを描いた曲なのに、多くの人が今も"のどかな童謡"だと思ったまま歌っています。


🎵 この記事の3ポイント
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歌の正式タイトルは「とんがり帽子」

「鐘の鳴る丘」はラジオドラマのタイトル。主題歌の正式名称は「とんがり帽子」で、JASRACでも「鐘の鳴る丘」副題で登録されています。

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戦災孤児を救うキャンペーンドラマの主題歌だった

GHQ(連合国軍総司令部)がNHKに制作を命じた戦争孤児救済ドラマの主題歌。昭和22年当時、街に数万人の「浮浪児」があふれていた社会問題が背景にあります。

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歌詞は4番まであり、それぞれ深い意味を持つ

1番は「家への帰属感」、2番は「親への思慕」、3番は「孤独と希望」、4番は「明日への誓い」という構造になっています。知ると歌の聴こえ方がまったく変わります。


緑の丘の赤い屋根の歌詞・全文と正式タイトルについて


「緑の丘の赤い屋根」という歌い出しで知られるこの曲の正式タイトルは、実は「とんがり帽子」です。多くの方が「鐘の鳴る丘」と呼んでいますが、それはNHKラジオドラマのタイトルであり、主題歌の名称とは異なります。JASRAC(日本音楽著作権協会)の登録でも、正式タイトルは「鐘の鳴る丘」、副題が「とんがり帽子」という形になっています(登録番号:019-0288-1)。タイトルを正確に知ることは、歌詞の意味を深く理解する第一歩です。


歌詞は以下の4番構成になっています。


【1番】
緑の丘の 赤い屋根 / とんがり帽子の 時計台 / 鐘が鳴ります キンコンカン / メーメー小山羊も 啼いてます / 風がそよそよ 丘の家 / 黄色いお窓は おいらの家よ


【2番】
緑の丘の 麦畑 / おいらが一人で いる時に / 鐘が鳴ります キンコンカン / 鳴る鳴る鐘は 父母の / 元気でいろよと いう声よ / 口笛吹いて おいらは元気


【3番】
とんがり帽子の 時計台 / 夜になったら 星が出る / 鐘が鳴ります キンコンカン / おいらはかえる 屋根の下 / 父さん母さん いないけど / 丘のあの窓 おいらの家よ


【4番】
おやすみなさい 空の星 / おやすみなさい 仲間たち / 鐘が鳴ります キンコンカン / 昨日にまさる 今日よりも / あしたはもっと しあわせに / みんな仲よく おやすみなさい


なお、1番の「風がそよそよ 丘の家」という歌詞は、ラジオ放送では「風がそよそよ 丘の上」と歌われていたとされています。菊田一夫がレコード収録に際して書き直したと川田正子自身が著書『童謡は心のふるさと』で証言しています。つまり歌詞が一字変わっているということですね。


オリジナル録音は川田正子(1番・3番のソロ)と音羽ゆりかご会(2番・4番の




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